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今の時代があるのは過去から繋いだからである。
父がいた、母がいた。祖父がいて祖母もいた。その先もそのまた先も。
ある日祖母が大切な写真を見せてくれた。
兄弟の多かった上に幼かった祖母にとってその写真の男はもうわからない。
家系図にも文献にも載っていない軍服姿のその男の人は、
あの戦争を乗り越え、今に繋いでくれたのだろう。
八月のある日が来ると、鐘の音と共にぼんやりと思い出す。
戦争が悲惨であったこと、よくないこともよくわかる。
右も左もよくわからないけれど、僕は感謝したい。
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